リーマンショック以降、金融危機が急速に世界中に広がり、一時期回復に向かったのですが、ギリシャ
やポルトガル、スペインなどのユーロに加盟する南欧諸国の財政悪化問題が表面化することとなり、
ここにきて金融市場が依然として大きく混乱しています。


こういった問題が浮上した昨年後半とは状況は大きくことなっています。欧州市場では今後二度とこう
した事態を繰り返さないためにユーロ防衛策を打ち出しています。これにより、ユーロの力がさらに
増すことを期待したいところですが、とてもそのような状況になりそうにありません。


昨年の後半まではユーロが米ドルに代わる世界的の基軸通貨になることが期待されていました。米国
は今まで以上に経済・金融面においても厳しい状況に追い込まれると予想されていたわけです。


これまで米ドルが世界で唯一の基軸通貨と見なされていた時は、仮に何年かおきに米国経済が不況に
陥り、財政赤字が大幅に拡大しても世界はひたすら米国経済に追随しました。
 
 
もともと基軸通貨は金との交換比率によってレートが形成されたわけですが、ニクソンショックによって、
米国は一方的に米ドルの兌換紙幣としての役割を破棄して、米国債を発行してひたすらドルを刷りまくり
ました。つまり、米国経済に支えられて米ドルの信用というのは保たれるわけです。


しかし、上述したとおり、米国は双子の赤字で80年代前半から財政は悪化の一途をたどっていたわけで、
信用も何もありません。でれまで度々米国経済に世界経済が振り回されてきたわけです。
 
 
こういった行為をを長年にわたって繰り返し行うことができたのも、米ドルが世界で唯一の基軸通貨で
あったからこそできたことです。そうでなければ絶対にできないことです。


そして、外貨準備についてですが、これは、諸外国の多くは外貨準備の大半を米ドルで保有してます。
しかし、リーマンショック以降はユーロにシフトする動きが活発化したわけです。


このため、ユーロは一時大きく下落しましたが、自力で回復しました。しかし、ギリシャ問題などによって、
欧州諸国のデフォルトリスクが高まると、ユーロは大きく売られることとなり、基軸通貨どころの話では
ありません。ギリシャを救済しようとするドイツ政府は市民から猛反対を受けています。


よその国を助ける前に自分の国を何とかしろという悲痛な思いは世界的に広がっています。日本でも同様
のことが起こっていますよね。今後は欧米では政府の非情な政策に怒る市民による暴動が多発する可能
性が高いと予想されています。そのたびに相場は大きく乱高下することです。


一日で10円前後動くような相場での取引は台風にサーフィンをやるようなものです。ですので、これまで
以上にリスク管理を徹底する必要があります。十分注意してください。
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